とらぬたぬきの皮算用

普段のなんでもないことも、技術的なことも、趣味のことも書いてしまう雑食です。

社会起業家について

この前の記事で社会起業家の本をご紹介しました。


過去にはtwitterでひたすら社会起業家について雑念をつぶやきつづけました。


社会起業家たちが出席するセミナーにも参加してみました。


気になったので、結構調べまくりました。社会起業家ってなんなのか。
あまりに調べすぎて、周りの人からは社会起業家になりたいのかと問われることもあった。
が、別に社会起業家なりたいわけではないwと、ここで否定させていただきます。


社会起業家とはなんなのか。。。

  • 自分から名乗る属性ではない

結局のところ、この肩書きを自分から名乗る人は全く持って、社会起業家ではない。ということ。
一般的に社会起業家と呼称されている人たちは自分が社会起業家だと思って仕事をしていない。
自分から社会起業家だと名乗り、日々活動している人は、どこかその属性を助けにしてビジネスをしているんじゃないかと(NPOや助成金をもらうときにもひょっとしたらその肩書きは強みになるのかもしれない)。
社会的問題の解決(もちろん一般の営利企業だって社会問題の解決はしていますが。。。)というちょっとお金になりにくいビジネスに取り組んでいると、どうしても利益が上がらない。 儲かりにくい。
そんなときに、儲かってないけど、私は社会起業家だから。みたいな言い訳にその属性が使われているんじゃないだろうか。

  • 社会的問題の解決

ここはちょっと難しいところだと思うのですが、先ほどにも書いたようにどの企業も少なからず社会的問題を解決するようなビジネスを行っている。家が探しやすいように不動産仲介業者がいるわけだし、誰もがインターネット情報にアクセスできるようにプロバイダがいるように。
ただ、社会起業家と呼ばれる人たちは、もうちょっと人に身近な社会的問題。ニートを救済、経済的困難な状況を迎えている国の人たちに大しての雇用の充実などなど。の解決をしている。自分の行っているビジネスと人との距離が近く、かつその人たちが困っている事柄に対して、積極的にアプローチしていく人たちが社会起業家のお仕事であり役割なのではないだろうか。

  • 利益の再分配

自分ではあまり納得がいってない所ではあるのですが、NPOであれば特に、利益に応じて社員にボーナスを出すようなことは認められておらず、その利益を社会に再分配するということが求められている。そのかわり、社員の給与は別に高くても問題ないんだけど。。。 利益を再分配するからって、社会起業なのかはわからないが、そういうもんらしい。



なんかもやっとした〆になってしまったのですが、結局のところ社会起業家とは、自分で名乗るものではなく、社会的問題に目を付け、起業をして一生懸命仕事をしてたら、いつの間にかいろんな人たちを助けるような仕事ができてたと、気づいた人たちなんではなかろうか。それも、自分で気がつくのではなく、周りの人からカテゴライズされて始めて、社会起業家となりうる。 それ以外の条件で、社会起業家だと名乗る人たちは、どちらかというと利己主義な香りがしてしまう。


あくまで、僕の中での結論です。